このファンタジーがすごい!文庫

翻訳されてほしいファンタジーを紹介していきます。

Blade Itself

氷と炎の歌が好きなら絶対気にいると思うのがジョー・アバークロンビーのFirst Law三部作。一作目のThe Blade Itselfは著者の処女作なのにローカスの21世紀のファンタジー長編で上位にランクインされている。

http://www.locusmag.com/2012/AllCenturyPollsResults.html

 

www.goodreads.com


【あらすじ】
統合王国(The Union)は北方人とガークル帝国と、二つの危機に瀕していた。

視点人物その1:北方人のローゲン・ナインフィンガー(The North出身)
シャンカ族に追われ、南に逃げていた。そして魔術師バヤズの弟子と出会うことになる。北方の新王、
視点人物その2:不具の審問官サンド・ダン・グロークタ(The Union出身)
統合帝国における政治的陰謀の存在を突き止めた。伝説的存在の魔術師バヤズも眉唾ものの詐欺師ではないかと疑っている。ガークル帝国の拷問を2年間受けたため体も性格もねじ曲がってしまった。
視点人物その3:貴族のジェーザル・ダン・ルーサー大尉(The Union出身)
フェンシングの大会で身を立てようと奮闘している。上司で友人のウェスト大佐の妹との恋の行方が見どころの一つ。

政争や滅んだ神の遺物も絡んできて…

【感想】
・1冊目は割と設定説明多いので結構辛いかも。シリアスなストーリーだけどキャラが立ってて会話文が楽しい。
・クライマックスでのローゲンの覚醒シーン格好良すぎ。やっぱりファンタジーは盛り上げるところで魔法やら超能力やらの設定が利いてくるとググっときます。
グラフィックノベル版あるけど日本の漫画みたいな動きのある絵の方が向いてる作風だと思うな〜。何方かやってくれないものか。
・この巻ではただの気難し屋でいまいちだけどグロークタの見せ場は他にあります。お楽しみに。